歴史のある名門俱楽部ほど、年寄りが多いから会員の平均年齢が高い。したがって毎年一定数の退会者が出る。もちろん通常の売りも出る。
だから会員権は常に売り圧力にさらされている。会員権業者の売り件数・買い件数などを信じてはいけない。
他方、最近のゴルファーは、投資妙味の無くなったゴルフ会員権のホントの価値を知っているから、会員権価格+預託金などの入会諸費用+年会費+プレー代の合計金額が、本当に「妥当な額か」を熟慮する。入会するにも極めて慎重だ。
メンバーとあまり変わらない料金で楽める優良コースは山ほどあるし、JGAハンディも簡単に取得できるから、若いヤツ等は特別な理由でも無ければわざわざ会員になろうとしない。
その上、ゴルフ愛好家の最も多い団塊世代は、これからどんどん後期高齢者になって行く。退会者は増える一方だし、入会希望者は激減する。
そんな中でメンバーシップを重視するゴルフ場を維持していくのは大変だ。市場に出ない旧公益社団系のゴルフ場だって取り巻く環境は同じだ。
本音を言えば、メンバーよりビジターに大勢来てもらいたい。
メンバー中心の運営をするなら、年会費も30万は負担して欲しい。
だけど会員数が減っては元も子もない。
メンバーの若返りも図りたい。
従業員を減らして人件費を削減したい。フロントも食堂もコース管理も外注だ。
税金だって減らせるものは減らしたい。
名門と言われるゴルフ場だって悩みは多いのだ。