健全なゴルフ倶楽部の運営の為に

ゴルフ会員権の市場の低迷が続いています。

その理由の一つに、戦後生まれの団塊の世代の高齢化の問題があります。
最近、ある何ヵ所もゴルフ場を経営しているゴルフ場のオーナーが「来場するプレーヤーの70%近くの人が50才以上で、特に60才以上の方達の割合が多く、5~6年先を考えると今すぐにでも対策を講じないと難しい状況になると言っていました。
若年層のゴルフ離れや、高齢化に伴いゴルフをやめる人達のゴルフ会員権の売却希望が増えて、年会費の値上げや個人所有の会員権の売却損について優遇税制廃止、企業が業績が良くなった事で含み損を狙った会員権の処分をするなどの事情が複合的に重なって、ゴルフ会員権の需要と供給のバランスが崩れている事が低迷の理由です。

また、ゴルフコースヘの参加人口も、ピーク時から比べて実質で30%から40%弱減少しているようです。
会員権は、現在ではゴルフを楽しみたい、倶楽部ライフを楽しみたいと言う方達が購入する実需で動く商品になっており、値上がりを見込んで投資として購人するケースは殆ど無くなっています。

 

現在の実情からみる長期的な相場観

但し、長期的な視点で見れば、実需だけで動く市場が必ずしもすべて良いとは言えません。株式でも商品の市場でも、ある程度先を見込んでリスクヘッジをしたり、先物への投資をする事で市場が安定し、活性化して、業界全体としても資金の余裕が出来て、ハード・ソフトも充実し、より良い商品・サービスを提供出来るようになります。

今の相場は一流名門倶楽部でも他の商品やサービスと比べて明らかに低過ぎます。これは業界全体のゆがみを生み不健全な状態で、これが続けば業界の沈滞が恒常化して国内のゴルフ場の数は現在の1/3が無くなるのではないかと言う試算も一部にあります。

メンバーシップのゴルフ倶楽部の収入の三本柱はメンバー・ビジターのプレー代とレストラン・売店と年会費、名義書換料です。

ゴルフ場が経営の健全化を図る為には、プレー関係での収入を黒字にする事と、レストラン売店の収支を改善する事が効果的です。
また、クラブとしての運営では、年会費の収入で運営費用を賄えるようにする事が、健全な倶楽部の維持の為に必要です。

現在ではこの三本柱以外に名義書換料の収入が年間の総収入の30%程度のゴルフ場が多く、これが無いとほとんどのクラブが赤字化するようです。

ゴルフ場は労働集約型産業で18ホールの標準的な規模で従業員数は50名、正社員はこのうち20名程度が一般的です。

 

経営安定の為にゴルフ場が取り組むべきこと

経営を安定する為に当面やらなければならない事で出来る事は、

  • クラブハウスなどの施設の活用をして催事などの有効利用を進め、サービス業・接客業の一員としての従業員のモラルアップと業務の効率化を図る。
  • 名義書換や入会預託金の料金の大幅な値下げによってメンバーの新旧の交代を図り、若い新入会員を増やしアクティブなメンバーを増やす。
  • 年会費についてはメンバーとしての倶楽部維持の為に応分の負担をして戴くがその為にはこれまでとは異なる良質の倶楽部ライフを提供する。
  • 地域との交流を図り、メンバーの家族の取り込みを進める。

などではないかと思います。特に「ロ」についてはの課題のはずです。

By 万次郎

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掲載日時:2015年11月7日

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