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071-114_350A会員権の下げが止まりません。特に、相場の先導役である各地域のトップクラスのゴルフコースの下げが激しいです。
たとえば、相模原ゴルフクラブが550万、我孫子ゴルフ倶楽部が680万、武蔵カントリークラブが780万、東京よみうりカントリークラブが830万で売りがあって買いが無い状況、あってもその金額じゃさすがに無理だろうと言う指値の買いしか無いです。

ゴルフ会員権の需要低下の理由

色々理由はありますが、メンバーの高齢化に伴う若い方への入れ替えがスムーズに行われていない事が大きな要因として考えられます。
ゴルフ会員権を購入する際に必要な名義書換料や入会預り金が会員権の価格に対して高くなり過ぎて、さすがに今以上の値上げはできにくい様になって、直接の受益者である会員の年会費を値上がりする様になり、高齢のスリーピングメンバーや年に2~3度使うか使わない様なメンバーが当面の値上がりは無いと見切って手離す様になっている悪循環が起こっています。
また、以前に比べて、ビジターのゴルフ場の予約が取り易くなっているなど、会員権を持っていなくてもプレーをし易くなった事等が主な理由です。
最近は投資としてゴルフ会員権を買おうとするお客様はほとんど無く、ご自分がプレーをする為の購入による実需が中心で市場が動いています。国内でも最大の市場である関東の市場がこの有り様では、その他の地方のゴルフ会員権については推して知るべしです。
それでも実際は都内近辺で週末にプレーをしようとしてスタート予約を取ろうとすると、プレー代が3万円前後のコースでも週末は満杯で予約が取りにくい状況でビジターが入っています。プレーヤー(ゴルファ)はいるけど、会員権の相場が下がると言うのはどうしてでしょうか?
世の中の景気がそんなに良くないと言われていても、不動産や自動車等でも高級、高額の商品にはそれなりに一定の買いがあるのも事実です。

入会審査や名義書換料などの独自なルール

ゴルフ倶楽部が私的な理由で法に反しない限り倶楽部として独自にそれぞれのルールを作る事は分かりますが、常識で考えてほとんどのゴルファーがおかしいと思う様な倶楽部の入会審査や運営があるとすれば改める事も必要なのではないでしょうか。
例えば入会の審査についてですが、予め「入会が認められなくてもその理由は開示しない事を承知する」と言う書面を取っておいて、キツイ言い方をすれば一人の会員からのとてもプライベートなクレームや、或いは担当の理事の恣意で本人に全く心あたりが無くても、入会の申し込みを拒否されるケースが私どもがお取り扱いさせて戴いた中で幾つかありました。
一般に入会条件をオープンにして上で、会員権の流通を認めている以上、皆に分かる様にゴルファーとして常識で考えて妥当と思われる程度に審査の内容をフェアでオープンにするべきだと思います。
また、100万円の会員権を買って、400万円も500万円もの名義書換料や入会預り金を払わなければならないと言うようでは、びっくりする方がいるのが普通の社会人の感覚です。
不動産や自動車等でも、一応は本体の購入以外に税金等必要な問接費用は有りますが、それが本体の購入価格の2割も3割にもなる事はありません。
ゴルフ会員権を扱う立場から言えば、商品の潜在的な需要は今も十分ありますが本体価格が5万円の物で100万円の名義書換料を払わなくてはならない様な状況は常識外です。

プレーヤー・業界全体にとって良い環境を

ゴルフ会員権だけでなく、お客様が欲しいと思う商品や、受けたいサービスを提供して対価を戴く事がお商売の基本です。一人ゴルフ場だけが良ければ良いと言う理屈は長くは続きません。
ゴルフをやっていて良かった。
会員権を買ってメンバーであって良かったと思う人が沢山居なければ、ゴルフ場も私達の様な仕事も成立しません。
それぞれの立場で色々な問題もある事は良く分かりますが、一番大切な事はゴルファーに喜んで貰える商品、サービスを提供する事だと思っています。

by.万次郎

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