大切にしたい、わたしたちの国

根が天邪鬼な質なので、流行のものや時代の先端といわれるものに対してアレルギーが強い。
世界に通用する日本の文化の基本は、自動車やスマホだけでなく、下町の職人さんたちが細々と作る竹細工や田舎旅館の素朴なもてなし、山村のおばあさんたちが作る無農薬の野菜などだと思います。
コピーを基にして新幹線を走らせ事故を起こせば土に埋めたり、他国の領土を平気で自分のものだと言い張ったり、軍艦を浮かべ裁判に負ければそんなルールは認めないと言い張ったり、自分の都合の良い歴史を捏造するようないかがわしい国もありますが、わたしたちの国の文化はそんなものとは違います。
親から子どもへ、そしてその孫たちへと連綿とつむぐ文化こそ、その国が誇るべき本物の文化です。
そこにはウォール街も九段線もありませんが、豊穣な自然とやさしい人たちがいます。
自分の勝手な都合で辺境の少数民族を踏みにじるような国に、正しい歴史認識云々とは言われたくありません。
世の中が便利になって、スマホひとつで世界とつながるのは素晴らしいことですが、それだけが文化や文明だと思っては良くないと思います。
私たちの先人達が培ってきた古いものの中にも、かけがえのない大切なものがたくさんあります。
若い方たちにも、わたしたちの国のかけがえのない日常の中に何気なくあって、人目につかない素晴らしい文化を改めて再認識してもらいたいものです。

By万次郎